「そんな世界でいいんだっけ?」2024年に向け、改めて読みたい16のことば
ウェブメディアOTEMOTO[オ・テモト]は、「人もモノも大切にされる社会」「自分らしさを自由に表現できる社会」を目指し、ものづくり、多様性、子育て、ビジネスなどの視点から、いまを生きる人たちの営みを伝えてきました。2023年に公開した記事から、未来に向けて一歩を踏み出す力をもらえる言葉をまとめました。
※それぞれの言葉は記事から抜粋編集しています。敬称略。画像をクリックすると記事を読むことができます。
夢は語らない
「『夢を語らない』をモットーにしています。目の前にあることにコツコツと100%の力を出し切る経験を積み重ねていけば、自然と理想の自分に近づけると思うから」(永久メイ / バレエダンサー)
理想を決めるのは自分
「理想は誰かに押し付けられるものではなく、自分で決めるもの」(石井智康 / 石井食品社長)
無意味な「つらさマウント」
「つらさやしんどさは、比べることに意味がないし、比べられっこない。つらさを誰かと比べて我慢する必要はまったくありません」(藤野智哉 / 精神科医)
平和の築き方を知ろう
「これまで平和になった国もたくさんあります。戦争の悲惨な実態だけでなく、平和の具体的な築き方も併せて知ることが必要です」(瀬谷ルミ子 / 認定NPO法人REALs理事長)
不安は「一生懸命の証」
「こどもが恥をかかないようにしたいという親や保育者の思いの裏には、自分の保育や育て方が評価されるのではという不安があるのでは。それだけ一生懸命にこどもと生きようと思っているからこそです」(大日向雅美 / 恵泉女学園大学学長)
装いが世界を変える
「ファッションには、それを着て外を歩く人が世の中を変えていく力がある」(田中史緒里 / keuzes代表)
丁寧な職場をつくる
「丁寧に仕事をするって、なんて素敵なことなんだろう。こういう丁寧な現場で仕事がしたいし、こういう丁寧な現場をつくりたい」(飯島奈美 / フードスタイリスト)
売ることは尊い
「日本人はものづくりには尊さを感じるけれど、高い値段をつけて売ることには尻込みする。安いことが良いことだという感覚が浸透してしまっているからではないでしょうか」(宇土寿和 / ユーティーオー社長)
楽な方法ではできない
「伝統的な方法にこだわっているわけではないんです。大変だから楽な方法を試したけれど、同じ品質の紙ができなかった。それで今でも昔ながらの方法でつくっているんです」(尾崎製紙所4代目 / 片岡あかり)
敷居を上げない
「場所と人がなければ、ものはつくれない。『敷居を上げない工芸』を続けていくことが、地域への貢献にもつながると思っています」(馬場匡平/ マルヒロ社長)
買わない選択は幸せ?
「伝統的な文化が途絶え、都会でも地方でも同じ景色が広がる。僕はそんな世の中でいいんだっけ、と思うんです」(深井喜翔 / KAPOK JAPAN創業者)
分業の中の自分を知る
「『分業』は与えられた仕事だけしていればいいと思われがち。ですが、前後の工程とのつながりや全体における自分の作業の意味を理解し、有機的に仕事をつないでいかなければ、いいものづくりはできません」(加藤洋 / カリモク家具副社長)
小さいからできること
「小さなブランドだからこそできることがある。小さいときにやっていないことは、大きくなっても絶対にやらないでしょう」(露木しいな / SHIINA organic Founder / 環境活動家)
人をジャッジしない
「心掛けているのは、人を『フィルタリングをしない』ということ。『正しいかどうか』や『求めている人かどうか』を運営者がジャッジしてしまうことは危険だと思うからです」(小林 せかい / 未来食堂店主)
異なる他者を受け止める
「理解や共感はできなくても、ひとまずひとりの人間として受け止める。思想が異なる他者とも共存していかなければならない。多様性の本質ってそういうことではないでしょうか」(永井陽右 / NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事)
「美しいもの」とは
「いま日本人は『綺麗』なものでは飽き足らないほど多くのものを手に入れています。一方で、本当に『美しい』ものを手に入れることはできているでしょうか。商品やサービスの見た目だけでなく、つくり手の考え方やつくるプロセスまで、すべてを汲んで美しいといえるものです」(松場登美 / 石見銀山生活文化研究所 取締役 相談役)
OTEMOTOは、私たちの周りにあふれる膨大な情報の中から本質を見極め、異なる価値観を認め合い、創新していく「情報のものづくり」の役割を担うため、2024年も発信してまいります。
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