2023年に注目のキーワードとともに、2022年の人気記事をまとめました

小林明子

ウェブメディアOTEMOTO[オ・テモト]は2022年8月10日に創刊しました。歴史に残り、未来をつくるような価値ある情報発信を目指し、ものづくり、多様性、子育て、ビジネスなどの視点から、いまを生きる人たちの営みにフォーカスしています。2022年に多くの方に読まれた記事を、2023年に注目したいキーワードとともにまとめました。

コミュニティの多様性

価値観が合わないコミュニティで我慢したり過剰適応したりことに疲れ、「積極的な逃避」を選ぶ人たちがいます。多様な価値観をもつ個人が過ごしやすい居場所でなければ、存続が難しくなる。地域や企業、家族など"集団"のあり方が問われています。

出生数80万人割れの衝撃。地方の少子化対策はここがズレている

キャリーケースと歩く女性
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帰省するときに持っていくべき、たった一つのもの。空間づくりのプロが教えます

川崎由美子さん
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【あわせて読みたい】#サステナビリティ #家族の多様性

昭和の校則さようなら

OTEMOTOが実施中のアンケート「学校のこれから」には20〜40代を中心に多くの大人から、理不尽な指導を受けた体験が寄せられています。文部科学省は2022年、生徒指導の手引きを12年ぶりに改訂。「ブラック校則」をなくすため校則の公表を求めました。制服や髪型、体育の授業などで生徒の意思を尊重する動きも進んでいます。

ブームの渦中にいた90年代の女子高生が、学校で本当に教えてほしかったこと

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上半身裸の騎馬戦という「地獄」に苦しんだ僕は、教師になった

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【あわせて読みたい】#学校のこれから #教育 #性の多様性

自己表現としての消費

ほしいものがすぐに手に入るようになり、好きなものを自由に発信できるようになった今だからこそ、「ものの価値」をどう語るかは自分を表現する方法のひとつにもなりました。ブランドや価格だけではない評価軸、長く使うための手入れや愛着のストーリーが改めて見直されています。

300年前の時計は直せるのに、30年前の時計は直せない。現代の「ものづくり」が生む矛盾とは。

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「酒は授かりもの」。現代の名杜氏が目指す狙わない酒造り

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【あわせて読みたい】#職人の手もと #ものづくり

均等法世代からのバトン

男女雇用機会均等法の成立からまもなく40年。パイオニアとして働き続けてきた女性たちは、ついに企業の意思決定層や発信力のある立場となりました。次世代は性別に関わらず自分らしく働けるようにと、男性社会に無理に適応しようとしていた過去を内省して発信をはじめています。

安藤優子さんがぬいぐるみを抱いて泣いた夜。「不自然な働き方を次世代に伝えたくない」

安藤優子さん
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【あわせて読みたい】#働き方 #エクイティ

見えていなかった顧客

商品やサービスを必要としている人がいるのに見えておらず、想定内のターゲットだけを視野に入れていた商品開発や販売戦略を見直す動きが出てきています。過去の成功体験やバイアスにとらわれない発想こそがビジネスチャンスをつかみます。

「おしゃれは我慢」からは何も生まれない。スカートに酒瓶をしのばせて闊歩する、元鈴木さんのものづくり

元鈴木さん
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【あわせて読みたい】#ビジネス #ダイバーシティ

こどもまんなか元年

2022年6月に「こども基本法」が成立し、2023年4月に施行されます。すべてのこどもを個人として尊重し、意見を聴き、大人が行動していくことを定めた法律です。「誰ひとり取り残さない」というSDGsの理念にも沿った、こどもの権利の尊重。2023年は、国や企業のリーダーシップや子育て支援につながる施策に注目が集まりそうです。

見えない世界にきた8歳が、いまの気持ちを詩によんだ。「僕はちからがある。」

カイカセイさん6
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妻が「ネオ教育ママ」を名乗ったら。小学生NFTアーティスト、父親の場合。

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【あわせて読みたい】#こども #子育て #育休革命

豊かな未来のために

OTEMOTOがめざしているのは、「人もモノも大切にされる社会」「自分らしさを自由に表現できる社会」です。

私たちの周りにあふれる膨大な情報の中から、本質を見極め、異なる価値観を認め合い、創新していく「情報のものづくり」の役割を担うため、2023年も発信してまいります。

※サムネイル画像:Adobe Stock / beeboys ※本文画像 : 各記事より

著者
小林明子
OTEMOTO創刊編集長 / 元BuzzFeed Japan編集長。新聞、週刊誌の記者を経て、BuzzFeedでダイバーシティやサステナビリティの特集を実施。社会課題とビジネスの接点に関心をもち、2022年4月ハリズリー入社。子育て、教育、ジェンダーを主に取材。
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