約4割の人が義実家への帰省で「気を遣う」。性別や年代でも抵抗感が大きく異なることが明らかに

難波寛彦

まもなくピークを迎える、年末年始の帰省ラッシュ。そんな帰省シーズンを前に、積水ハウスの「住生活研究所」が全国の20~60代の既婚男女を対象に「年末年始に関する調査」を実施。帰省よりも普段通り自宅で過ごす人が多数派、義実家への帰省では約4割が「気を遣う」と回答していることなどがわかりました。

今年の年末年始は、東海道・山陽新幹線のぞみが20年ぶりに自由席の販売を取りやめ、全席が指定席となります。全席指定となる12月28日〜1月4日の予約状況は12月19日時点で前年比147%と、コロナ禍だった昨年よりも利用者が大幅に増加し、帰省を考えている人も多いようです。

若年層は帰省に抵抗なし?

住生活研究所の調査によると、今年の年末年始の過ごし方に関する質問では、全体では56.8%の人が「自宅で過ごす」と回答。「自分/義理の実家に帰省」と回答した人は33.8%と、多くの人は年末年始の過ごし方に帰省を選択していないことがうかがえます。

年代別にみると、20代では「自宅で過ごす」と回答した人は39%、「自分/義理の実家に帰省」と回答した人は44%。

さらに、30代は「自分/義理の実家に帰省」と回答した人が57%と、帰省を選択する人が最も多い年代でした。このことから、20〜30代といった若い世代の既婚者ほど、年末年始に自宅で過ごすという人は少ない傾向です。

実家と義実家で顕著な差

調査では、実家に帰省すると回答した人に対し、その理由についても質問。すると、自分の実家に帰省する理由では「家族や親戚と過ごしたいから」が46.7%で1位、「毎年恒例になっているから」が42.6%で2位、「みんなで食事をしたいから」が35.4%で3位という結果に。

家族団らんの時間を楽しみに帰省する人が多く、自身の実家への帰省には比較的ポジティブに捉えている人が多いことが読み取れます。

ところが、義理の実家への帰省となると事情が大きく異なります。義実家に帰省する理由は、「毎年恒例になっているから」が47.0%でダントツのトップ。「義理の親や親戚に子ども(孫)を会わせたいから」が25.8%、「こども(孫)が祖父母やいとこに会いたがっているから」が19.2%など、こどもに関連する理由も上位に目立ちます。

特筆すべきは、自分の実家への帰省理由でトップだった「家族や親戚と過ごしたいから」が22.5%と24.2 ポイントもの差があり、ネガティブに捉えているとは言えないものの、積極的には捉えられていなかったことです。

気を遣う義実家への帰省

また、実家・義実家へ帰省した際に行う家事について家事の種類別に聞いたところ、男性は「買い出し」や「自分たちが使う空間の掃除」など、どちらに帰省する場合でも実施率が同程度の家事が多い一方、女性は全ての家事において実施率に大きな差があることがわかりました。

特に、「料理」を義理の実家で行う女性は、自分の実家で料理をする人と比べて18.8 ポイントも少ないようです。

また、義理の実家への帰省における悩み事は、女性の48.2%が「気を遣うこと」と回答。全体では「気を遣うこと」と回答した人は約4割の39.1%だったことを踏まえると、女性の方が義実家への帰省に抵抗を感じていることがうかがえます。

さらに、「プライバシーが限られること」や「居場所がないこと」も、自分の実家と比べて多くの人が悩み事に挙げています。義理の実家ではどうしても気を遣ってしまい、ゆっくりと過ごすことができていないという人が多いようです。

OTEMOTO編集部では、帰省、そして実家との関係についてのアンケートを継続的に行っています。家族や友人には直接話すことができない想いやご経験を、ぜひ下記のアンケートで教えてください。

(アンケートの回答は一部編集しています。回答者の属性は記入があった方のみ記載しています)

著者
難波寛彦
秋田県出身。玉川大学卒業後、外資系アパレル企業を経てファッション誌のウェブ版の編集に携わる。Harper's BAZAAR Japan digital編集部在籍時には、アート・カルチャー、ダイバーシティ、サステナビリティに関する企画を担当。2023年7月ハリズリー入社。最近の関心ごとは、学校教育、地方創生。
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