「実家でのお風呂の順番にも気を遣う」帰省で可視化される違和感をなくすには?
実家や義実家を訪れる年末年始の帰省シーズンは、親子関係の違和感が可視化される時期でもあります。子世代が感じる価値観のズレなどがある一方、以前とは違う子との関係に親世代が悩んでいるというケースも。OTEMOTOが実施したアンケートからは、そんな両者の切実な声が聞かれました。
まもなく、年末年始の帰省シーズン。久しぶりの帰省を心待ちにしている人もいる一方で、さまざまな要因や背景により帰省の時期に悩む人も多くいます。帰省、そして実家との関係についてOTEMOTOが実施したアンケートには、その複雑な心境について明かす人たちの声が多く寄せられました。
可視化による違和感
「年末年始に休めない仕事をしている人も世の中にはいるのに、休むのは当たり前だと思われている気がする」と回答したのは、20代の女性。
サービス業をはじめ、世間の休みに関係なく仕事をしている人たちもいるのに、カレンダー通りの休みがあることをさも当然のように考える。そんな親の価値観とのズレに違和感を感じてしまっているそうです。
また、30代の女性からは「帰省スケジュールを急に変更して両親を振り回したり、お金を払わず買いたいものを買ってもらったりする妹に対して温度差を感じる。何でも受け入れる母親にも帰省する度にモヤモヤしてしまう」という声もありました。
普段は見えていない兄弟や親との関係が可視化されるタイミングだからこそ、帰省の際には目についてしまうというケースもあるかもしれません。
一方で、帰省を待つ親からはこんな声も。
「大学進学で娘が実家を出てから、休みも5日ほどしか帰ってこない。娘の普段の生活背景がわからないので、私たちが質問攻めしてしまうことも理由だと思う。親なんてそんなものかと思うと、心が離れてしまっていると感じる」
普段から連絡などをとっていない場合、我が子がどのような生活をしているのかが分からず、ついつい話を聞こうとしてしまう。
けれど、子はそれを鬱陶しく感じ余計に距離をとってしまうという、親ならではの寂しさも入り混じるジレンマに悩む人も多そうです。
関係性ごとの最適解は?
そんななか、40代の女性からは「実家に帰省する回数を減らしたぶん、贈り物をする回数を増やした」という声がありました。
定期的に帰省していた頃は「食事の支度や皿洗いの手伝いがあり、お風呂の順番にも気を遣わないといけないので、休暇なのに疲れが溜まるだけ」だったというこの女性。
しかし、贈り物をするようになってからは「気遣っている姿勢を見せているので、関係はむしろ良くなった」といいます。
50代の男性は「電話をすると愚痴ばかり聞くことになるので、できるだけメールで連絡する」という方法をとっているなど、帰省をしないという選択をした場合、コミュニケーションの方法も大きなポイントとなりそうです。
OTEMOTO編集部では、帰省、そして実家との関係についてのアンケートを継続的に行っています。家族や友人には直接話すことができない想いやご経験を、ぜひアンケートで教えてください。
(アンケートの回答は一部編集しています。回答者の属性は記入があった方のみ記載しています)